| 最低限のキャンプ装備でもふれていますが、テントを選ぶ際の決め手は価格に見合った機能性です。安物はそれなりでしょうし、高いものはすべてイイかといえばさにあらず。では、具体的にどの程度の条件を満たしていれば失敗しないのでしょうか。
テントには幾つかの種類がありますが、ビギナーはツーリング専用設計のモノが望ましい。メーカーも多くあり選択に迷いますが、特に注意する点は次の通りです。
○前室が必ずあること
○室内が広いこと(幅110cm×200cm以上が望ましい)
前室は荷物置き場です。これがないタイプは夜間の荷物置き場に困ります。室内に置く場合、内寸が110cm以下だと窮屈で寝られたモノではありません。人間はシュラフの中でも寝返りを打ちます。寝返りできる空間の確保が大事なのです。また、貴重品などはテント内に置きたいため前室と広い室内が必要となります。
○インナーテントに2カ所以上のメッシュの壁があること
換気用のメッシュが必要なのは、寝ている間に人間の身体から発する水蒸気の逃げ場確保のためです。特に夏場は湿度が高くなるため、換気が悪いと蒸し暑く眠れたものではありません。また、夜間気温が下がる季節になると、換気の悪いテントは、朝になるとインナーテントの内壁が結露でびしょ濡れになります。車中泊の経験がある人ならおわかりかと思います。一晩クルマで眠るとガラスの内側が結露でびしょ濡れになります。これがテントでも起こるわけです。コレを解決するのが換気用のメッシュ窓。大きければ大きいほど効果があります。優れた製品では、出入口にメッシュを合わせて縫製してあり、必要に応じて開閉することで、効率の良い換気や室温調整ができます。
○できれば出入り口は2カ所ほしい
出入り口が2カ所欲しいのは、実際に出入りするためというよりは、テント内の温度調節のためです。まれに連泊などする場合があるかもしれません。その際、天気がよいと出入り口2カ所をフルオープンにしないと中には居られません。テントはビニールハウスと同じようなモノです。両サイドを開放できれば、ディキャンプなどを快適に過ごせるのです。特に女性の場合は、連泊でテント内に洗濯した下着などを干したい場合などは効果てきめんです。また、テントの幅が120cm以上ある2名用のテントの場合、両サイドに出入口がないと、相方を跨がなければ出入りができません。これは、かなりやりたくない行為です。
○防水加工のレベル
フライシートを防水加工していないテントは皆無でしょうが、インナーテントの床部分の防水処理をきっちり行っているかどうかは、安物の場合疑問です。安物の場合、この部分の生地がブルーシートのようなもので作られているものを見かけます。生地そのものが粗いのでいくら防水処理しても効果は期待できません。通常、テントの浸水は屋根よりも床から来ます。床部の防水性能はかなり大事な要素です。(写真の赤枠の部分が防水上重要な部分です)
○重量とパッキングサイズ
高価なテントというのは、コンパクトにパッキングができて、かなり軽量でしかも丈夫な部材でできています。たとえばテントの幕体はゴアテックス製の透湿防水シート。フレームは軽量で丈夫なアルミやジュラルミンを使うなど、総重量が2kgを下回るという製品もあります。ところがこれは登山用のテントでして、ツーリングに使用するにはオーバースペックです。ツーリングではバイクに積載することのできるサイズであれば、重量は4kg前後あっても構いません。それよりも、機能性を重視した方がいいのです。
|